みなさんは、『中小企業』ってどんなイメージを持たれますか?
『中小企業=不安定な企業』『大企業=安定した企業』のイメージを持たれますかね。
でも、そんなことないですよ!!小さな会社でも業績がいい企業はたくさんあります。
中には、大企業で働いていて『自分の能力が活かせていない』『上のポストが詰まっている』などの理由から、中小企業への転職をする人だっています。
私は、31歳の時に中小企業へ転職しました。社員50人ぐらいの小さな会社(製造業)です。
現在37歳で『管理職』を務めています。
30代で『中小企業へ転職』することは、キャリアアップのチャンスがありメリットもたくさんあるんです。
現在『中小企業への転職に悩んでいる方』にとって参考になるように紹介をしていきたいと思います。
中小企業の定義
中小企業の定義っていわれても、ピンとこないですよね。中小企業基本法で中小企業者の範囲と小規模企業者の定義を下の表のように規定しています。
30代で中小企業へ転職する『6つのメリット』
中小企業へ転職するメリットを紹介していきます。
さまざまな業務に携わることができる
30代にもなると、『仕事のノウハウ』は自分も気付かないうちに自然と備わってるものです。
例えば、精密機器を使っていた人は機器が変わっても、ある程度取り扱いの仕方は理解しています。
資料を作成する時でも『構成の立て方』や『データの見方』の自己流が出来上がっているので、新卒の子と比べると圧倒的に仕事を覚えるのが早いんです。
自分の仕事経験を思い返してみて下さい。『そういえばそうかも』って思ってきませんか?
社員数の少ない中小企業は、経験値の高い30代の転職者に幅広い業務をこなしてもらいたいと思っています。これがデメリットに感じる人もいるかもしれませんが、メリットもあるんです。
短期間でいくつもの業務をこなしていくので、『経験』や『実績』が備わっていくのが日々実感できることです。自分自身の成長に繋がってくるし、企業側もさまざまな業務をこなせるあなたを、評価してくれます。
それが、キャリアアップに繋がり給与アップとなってくる!!
自分をアピールする機会が多い
中小企業は社員の数が少ないこともあり、社長や上司との距離が近く顔を覚えてもらえますし自分の仕事もよく観てくれているので、活躍や実績が認められれば、裁量の高い仕事を任せてもらえるチャンスがあります。
社員の活躍や実績をきちんと把握してくれているのは、うれしいことです。
社長や上司へアピールするためには、まず『責任感』をもって業務に取り組んで、きちんと『報告・連絡・相談』をして下さいね!
アイデアなどが採用されやすい
中小企業の場合、前職で培ってきた『仕事のやり方』『考え方』を会社に広めて欲しいと、転職者に求めています。
『設備をもっとこうした方がいい』『この機器を取り入れて欲しい』『データの取り方もこうしたほうがいい』と違った角度から意見が出せるのが、会社にとって転職者を採用するメリットです。経験豊富な30代以上は、尚更期待をもたれます。
社員数が少ない中小企業の場合、社長や上司との距離が近いのでコミュニケーションが取りやすく意思疎通もとれるので『仕事の進め方』『考え方』『提案や改善』にも理解を示してくれるはず。
自分の意見が採用されると、モチベーションの向上にも繋がりますよね。
でも、社長や上司をきちんと納得させる資料を持ち合わせて『うん』と言わせられるような説明をしないといけません。(´;ω;`)
転勤・異動がほとんどない
中小企業は全国に事業を展開していないことが多いので、転勤や異動になる可能性は低いです。
30代ともなるとマイホームを購入されている人も多いのでは。そうなってくると引っ越しは難しいですよね。
また、家族と離れ離れになる単身赴任なんてもってのほか、私は絶対いやです!!小さなお子さんがいれば尚更じゃないですか!!!!!
引越しや単身赴任のリスクがない中小企業を選ぶことはメリットでもありますね。
アットホームな雰囲気
中小企業は、少数精鋭のところが多く少ない人数で協力して仕事を回していかないといけません。
そのため周りと関係性が深くなりやすく、自然と仕事もしやすくなってきます。
人間関係の問題でストレスが感じにくい環境で働けるので、のびのびと仕事もできるでしょう。
企業の成長を感じることができます
中小企業は、企業が成長していくのを肌で感じやすいです。
社員の数が50人だったけど、60人から70人と増えていき、ついに100人になった。
事務所や工場が大きくなりきれいになってきた。設備が増えてきた。新しい機械が増えた。作業環境がよくなってきたなど。
『企業が成長してきた』『利益が上がってきた』と感じることができるのも、中小企業で働くメリットでもあります。
30代で中小企業へ転職する『5つのデメリット』
やはりメリットもあればデメリットもあります。いくつか紹介していきます。
仕事量が多い
社員数が少ないと、ひとりひとりの仕事量はやはり多くなってしまうことがあります。
繁忙期には、体調面や精神面できつくなることもあるんです。
やっぱり、年齢を重ねるたびに体力の衰えは隠せません。(´;ω;`)
有給休暇の調整がしにくい時がある
少数精鋭の企業が多いので、繁忙期などは有給休暇の調整がしにくい時があります。
ほかの人と、休暇が被ってしまったりすると難しくなることも。特に『入園』『入学』『卒園』『卒業』シーズンは要調整です。
福利厚生面は少ない所もあります
やはり大手企業に比べて、福利厚生面は劣ります。
『家族手当』『住宅手当』『退職金制度』『通勤手当』などの、さまざまな手当てが少ない会社も。
収入は下がることもある
30代では、マイホームやマイカーのローンを払っていたり、お子さんが塾や習い事に通っている家庭も多く、収入が下がってしまうことは死活問題です。
中小企業は大企業と違い『景気』『経済状況』によってダイレクトに影響が収入にでるかもしれません。
教育制度が整っていない
中小企業では、業務が優先となってくることが多く教育制度が整っていないことも。『仕事は見て覚えてね』のスタイルの企業もあるので注意。
また、研修コストや時間を充てられないので社員の成長速度が遅いこともあります。
アナログなところが多い
大企業と違い設備も整っていないことがあります。古いパソコンや設備をずっと使用している企業も少なくありません。
悪いことではないけど、作業性が悪いときもありますよね。(´;ω;`)
また『勤怠管理がタイムカードや手書き 』だったり『資料を紙で保管や運用』していたり『ホワイトボードをフル活用』している企業も多いです。
中小企業は、転職者を採用する理由の一つとして、 社内に新しい風を取り入れて『仕事のやり方』『考え方』を変えていきたいという狙いもあります。『アイデアが採用されやすい』というメリットを活かして、デメリットをメリットに変えていくこともできるんですよ!!
中小企業の転職に向いている人
未経験の職種に挑戦したい人
中小企業は、未経験の職種でも採用してくれる企業が意外と多いです。
私は、31歳で未経験の職種への転職に挑戦しました。キャリアアップも果たせましたよ!!
未経験の職種に挑戦して『キャリアアップしたい人』は、こちらの記事も合わせて読んでみて下さい。↓
自分で仕事を進めていきたい人
中小企業は、社員の数が少ないので責任のある重要な仕事を任せられるケースが多いです。
裁量権をもって仕事をしたい人、自分の好きなように仕事を進めていきたい人は中小企業で働くことが合ってます。
転勤したくない人
中小企業は転勤や異動がほとんどないので、マイホームを購入されている方や単身赴任したくない方、転勤したくない方にはおススメです。
私も28歳でマイホームを購入したので、転勤がない会社をさがしていました。
中小企業へ転職を決めるときにチェックする『4つのポイント』
中小企業へ転職を決めるときには、必ずチェックをしなければいけないポイントがあります。
転職エージェントを利用することで、キャリアアドバイザーから企業の『市場傾向』『環境』『雰囲気』を教えてもらえます。
企業の業績を把握
転職したい企業をきちんと調べておきましょう。
- どんな商品・サービスを扱っているか
- 競合他社はどれくらいか
- 売り上げはどれくらいか
- 成長できそうか
将来性があり成長できそうな企業じゃないと、収入が上がることは難しくなるので転職自体が失敗となってしまうことも。
トップの理念に賛同できるか
中小企業は経営者の意見がそのまま現場に活かされるケースが多いです。一方で社員の意見も反映してくれる企業もあるので、『ワンマン経営ではないのか』『意見しやすい環境なのか』知ることも大切です。
『家族経営の会社』は、ワンマン経営の可能性が!!私の初めて転職した会社がまさにそれでした。大変苦労した記憶があります。
『職場環境』『職場の雰囲気』を把握
職場環境『5Sが行き届いているか』を把握することは、企業の仕事の質『品質』『効率』『安全に作業できるか』を知るうえで重要なことです。
職場環境が悪い企業は、経営がうまくいっていない可能性もあるんです。
だって、会社には取引先の方や来客者が多数訪問してきますよね。職場環境が悪いということは、来客者も少ないでしょうし、社員の仕事への意識だって低いと思いますよ。
また職場の雰囲気も大切。『イキイキと働いているか』『会話が弾んでいるか』『顔色が悪くないか』『仲が良さそうか』などは、要チェックです!!
『元気がない』『表情が暗い』『挨拶してくれない』社員が多い企業は危険。
面接の際には、ぜひ社内見学をさせてもらって把握して下さいね!!
こちらの記事では社内見学でチェックするポイントをまとめています。合わせて読んでみて下さい。↓
求人情報と相違はないか
転職活動は求人情報をみて応募しますよね。なので、もし求人情報と違っていたら最悪です。
実際に面接をしてみたら求人情報に載っている雇用条件と内容が違っているなんてことも。
『残業が多かったり』『休みが少なかったり』『給料面が違ったり』と。
面接のときに、求人情報と相違はないのかきちんと把握して下さいね。
こちらの記事で『面接の経験を積むメリット』を紹介しています。あわせて読んでみてください。↓
まとめ
中小企業が30代の人材を採用する理由は、ずばり『即戦力』です。
社会人経験もあり仕事のノウハウやスキルが豊富なので、イチから教育しなくてはならない若い人よりも重宝されます。
管理職に適した人材が社内で育っていない場合にも、経験が豊富な30代を採用する企業も多いですね。
その他にも、社内に新しい風を取り入れて『仕事のやり方』『考え方』を変えたいという理由でも採用されることがあります。自分の今までの『実績』『経験』も高く評価してくれますよ。
私は、中小企業への転職はキャリアアップできるチャンスがあると思っています。
小さな会社でも、調べてみると『業績がいい会社』『条件がいい会社』はたくさんあるので、転職活動では、ぜひ中小企業を探してみて下さい。
では
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